信じられない千星くんの発言に、わたしは頬に熱が帯びるのを感じながら
慌ててこう言った。


「で、でも……、わたしのこと嫌いになったんじゃないの……? わたしが
無理矢理、同居を提案したから嫌な気持ちにさせてーー」


「違う、大好きな万桜が一日中側にいて、自分のこの感情が抑えきれなく
なったらどうしようって、めちゃくちゃ不安だったんだ。告白もまともに
してないのに……、いきなり手ぇだしたら、俺、変態になっちまうだろ?」


「そうだったんだ……、わたしもごめんなさい……っ、
全然気づかなくてっ………」


すると、そっと頬に千星くんの手が添えられる。


「万桜、返事、聞いてもいいか?」