王子様に恋の魔法をかけられて。


そういえば、千星くんは高校生になってから一人暮らししてるんだっけ。


家に誰かと一緒にいるのが、きっと慣れないんだろうな……。


で、でも通り魔を捕まえる間だけだし、少しでも千星くんが快適に過ごせる
ように頑張らなきゃ……っ!!


わたしは気持ちを奮い立たせて、止まっていた手を動かし始めた。





「千星くんっ……! ご飯ができたから食べようっ!」


今日の夕ご飯は、中辛のカレーライスにしてみたわたし。


千星くんは、のそのそと来て、わたしの向かい側の椅子に座る。