早く通り魔を捕まえて、千星くんを解放してあげよう……っ、と
決心するわたしなのであった。


けど、千星くんがブツブツと「万桜の近くにいて、手ぇださないかな………」と、
言っていることに、わたしは気が付かないまま、授業に臨んだ。