念の為、2、3日安静にするという約束で話は終わり、わたしは再び
ベットに仰向けになる。


「ーー栗栖から、全部聞いたよ万桜。ごめん、俺なにも出来なかった………。
万桜が目覚めるのをただ待っていることしか出来なかったよ。
情けないな、俺」


わたしは上半身をガバっと起こす。


「そ、そんなことないよっ……! わたしが目覚めるまでずっと待ってくれ
たんでしょう? わたし、それが凄く嬉しいっ……! ありがとう、
千星くん」


すると、ほんのり顔を赤らめる千星くんは、再びわたしを抱きしめた。


「万桜、その笑顔、不意打ちだから」