ーーチュン、チュン。 小鳥のさえずりが聞こえて、わたしは朝、目を覚ます。 ベットから降りて淡いピンク色のカーテンを開けると、視界いっぱいに広がる のは、雲一つない青い空。 うーん、今日もいい天気っ……! 「万桜(まお)~!? 千星(ちせ)くんが待ってるんだから早く 朝ごはん食べて学校に行きなさ~い!」 階段の下から、お母さんの声が聞こえて、わたしは「はーい!」と返事した。