それは、四時間目の 授業も終盤に 差し掛かった時だった。 実は今日、発作を防ぐ薬を 家に忘れてきた。 騒動にしたくないので なぎささんにも 連絡していないし、 茉美にも言っていない。 収める薬はあるけど、 やはりそれだけじゃ 不安だった。