「真生…強いね…。
すごいよ。」
「ううん、俺は弱いよ。
でもさ、弱いままでも
生きてることが大事なんだ。
…本当は、ちょっぴり
強くなりたいけど。」
「ふふ、やっぱり。」
「笑うなよ。」
「ふふ…だって、おかしくて。」
「まぁ、そんな訳だから
これからも俺と
一緒に居てくれる?」
「当たり前でしょ。私達、
恋人同士なんだから。」
「…ありがとう。」
茉美はもう泣いていなかった。
「大好きだよ、真生。
何があってもあたしは
真生を支えるから。」
「…うん。」
俺達は初めてキスを交わした。
俺は嬉しかった。