翌日。
学校に復帰した俺は、
茉美と会って話した。
病名を告げると、
やはりさくら同様
泣き出してしまった。
「…大丈夫だよ、茉美。
泣かないで。
今すぐどうなるって
訳じゃないんだから。」
「だって…心臓に
病気があるなんて…
ただ事じゃないもの。
どうしよう、
居なくなったら嫌だよ…。」
俺は泣きじゃくる
茉美を抱き寄せて、
静かに言った。

「茉美。いい?
よく聞いて。
確かに、大変な病気だよ。
心臓って。
だけど、今は
別に自分さえ
気を付けてれば
迷惑は掛からないし、
普通に生活は出来るんだ。
だから、心配する
ことないよ?」
「真生…。」
「俺は簡単に
居なくならない。
茉美の側に
ちゃんと居る。
病気になんて負けねぇよ。」