俺は客室に寝かされている。
側には茉美。
「…苦しかった?」
「そりゃもう、いろんな意味で。」
「あたしに隠し事するからよ。」
「ごめん…でも、
言い出せなかったんだ。
紅茶やコーヒーの成分が
体に良くないこと…
糖分も塩分も摂れないし。
実はめぐにも嘘ついて…
アレルギーだって
言っちゃった。」
「またそんな事…あのね、
この際だから言うけど
嘘も隠し事も、
人を傷つけるんだから。
誤解を生むことだってあるし。
明日、ちゃんと
めぐちゃんに話しなよ?」
「ん…そうだな。」
今日はめぐの家に
泊まらせてもらえる。
俺はそれ以上喋るのが
辛かったので、眠った。