夜。
言ってみると、
予想通り反対を喰らった。
「どうしてもダメ?」
「ダメ。」
なぎささんは
首を縦に振らなかった。
「私達がいるならまだしも、
二人だけでなんてダメよ。
発作が起きたらどうするの?」
ま、一般的な反対理由だよな。
「大丈夫だよ。
ここんとこ調子いいし。
茉美なら発作が起きたときの
対処ぐらいは教えてある。
素人じゃないんだから。」
「それはそうだけど、
不安なのよ。」
「お願い!
無理はしないからさ。」
「う~ん、
しょうがないなぁ。」
「やった。ありがとう。」
やっと旅行が出来る。
嬉しかった。