虹の秘密

「今日も雨か。あの日と全く一緒だな」
「そうだね」
緊張のせいで口数が少なくなる。
「ひより。それで、話ってもしかして告白の返事?」
「うん。あの、晴れてきたし外行かない?」
「そうだな」
そうたと私は休憩所から外に出て空を見上げ、そして同時に言った。
「あっ、虹」
私は落ち着くため何度か深呼吸をした後、大きく息を吸った。
「そうた」
「ん?」
「返事、遅くなってごめん。私もそうたが好き」
「えっ?」
「好きです。付き合ってください」
そうたの驚きと戸惑いの表情を目にした時、あの時私もこんな顔をしていたのかなと思うとおかしくて小さく笑った。
「本当に?」
「うん」
「良かった~。『虹の秘密』の話、うそじゃなかったんだな」
「うん。でも、そうたちょっとまちがってたよ」
「えっ?」
「虹は2人同時に見つけて見ないと意味ないの」
教室を出ていこうとする私に早紀が教えてくれた。
「そういうことか。まあ、いいや。これからもよろしくな、ひより」
「うん。よろしく、そうた」
今日の虹は一週間前よりさらに大きく見えた。