『好きなの?』 その言葉が 嫌だった。 アタシが好きなのは岡田くんだよ。 永田先輩じゃないよ。 岡田くんだよ。 『好きなの?』 その言葉が嫌だ。 悲しい。 辛い。 嫌い。 「違う……よ……」 まだ触れている手首が熱い。