桜が散る季節になり、私は2年生になって初めての学校へと足を運んでいた。


 2年生になったら、八尋くんとクラスが離れるという運命は変わらない。


 ならいっそ、彼の前での作っていた私ではなく、ありのままの私で1年間過ごしてみようか?


 …と、彼とクラスが離れることをプラスに考え出していた。


 ふと空を見上げると、そこには澄んだ青空が広がっていた。


 …初めて八尋くんを見た時、他の誰かと勘違いはしていたけど、彼は誰よりも輝いて見えた。


 それはまるで青空の中、ひときわまばゆい光を放つ太陽のようだった。


 それから隣の席になったりして少しずつ話すようになり、八尋くんの良さに気づいていったんだ。