あっ、あの子カッコいい…。


 ある1人の男の子に、私の視線は独り占めされた。


 その子は廊下側の教室前方の席に座っていた。


 私が教室に入ってくる時に前を通ったが、下を向いていたからわからなかった。


 あの男の子、名前なんだろう?


 私は自分の机の上にあった第1号の学級通信に目を向ける。


 出席番号と席を照らし合わせる。


 えーっと、あの席は…横井くんか。

 横井くん、あんなにカッコよかったらモテるだろうな。


 そんなことを考えていると、