青空リミット

「やばい、私今めっちゃ幸せかもしれない」


 休み時間になり、八尋くんが友達と教室を出て行ったことを確認した私は、すぐにリオちゃんとカエちゃんのところに行った。


「それはそうだよね。だって好きな人と隣なんだもん」


 とリオちゃん。


「ほんと、羨ましいよ」


 とカエちゃん。


「私だって信じられないよ。だって今まで好きな人の隣にもなれなかったし、しかも近くにもなれなかったんだから」


 生きてきたこれまでの約16年間、八尋くん以外にも好きな人はいたのはいた。


 でも、その誰とも隣や近くの席になることはできなかった。


 隣になりたい!と強く思えば思うほど隣になれない、そんな感じさえしていた。


「じゃあ今までの運が今にまわってきたんだね」


 確かに、そうかもしれない。


「だったら今を楽しまなきゃ。私頑張るね!」