青空リミット

 しっかりと片付けと戸締りを終えて、私は帰ろうと玄関に向かった。


 靴を履いて外に出て少し歩くと、涼風さん、と声をかけられた。


 声のした方を見ると、そこには彼の部活であるサッカー部のユニフォームを着た八尋くんがいた。


「え、八尋くん?」


「涼風さん、プラネタリウム、結構進んだ?」

 
「うん、結構進んだよ」


 あとはいろいろ片付けたりすればいい感じだね。


「そっか!ありがとう、涼風さん」


 私は笑顔で言う八尋くんの言葉に少し頭を下げて、彼の前を通り過ぎた。


 …ちょっと待って。なにあの笑顔。


 この時、私の中で何かが生まれようとしていた。