「ちょっと疲れたなー。少し休憩するか!」


 と言ったのは、私の班の班長。


「そうだね、休憩しようか」


 と答えたのは八尋くんだった。


 そうして私たちは近くの原っぱに腰を下ろした。


「はぁ〜疲れた〜」


 私の班の班長は結構疲れているらしい。


 私あんまり疲れてないんだけどな。


「…涼風さんは疲れてない?」


 と、急に八尋くんから聞かれて驚いた。


「う、うん、あんまり疲れてないよ」


 ていうか、まだ入学して少ししか経ってないのに、私の名前覚えてくれたんだ。


 何気に高校で男子初かも。


「そっか、すごいな」


 と言うと、八尋くんはすぐに他の男子と話し始めた。