キミの愛情120%



納得してハンバーガーにかぶりつくと、先輩がスマホを見ている目をふいに和らげて言った。


「……でも、確かに今度のデートは特別かも。なんか、自分でも不思議なくらい楽しみなんだよね。誰かとクリスマス過ごすの、久しぶりだからかな」


……ふーん。

あっそ。まあ、悪い気はしないけど? 別にリナは勘違いしたりしないし。てかそもそも先輩のこと嫌いだし?


「リナも、まあ、それなりに、楽しみにしてますよ」


言うと、先輩は一瞬驚いた顔をしてから、嬉しそうに笑って「それなりね」と言った。うん、それなりに。けっこう。楽しみにしてるよ、先輩。


「イルミネーションはどこで見る?」

「リナ、ちょっと調べたんですけどぉ。こことか規模大きくてスゴそうだなーって」

「あー、いいね。じゃあこの近くで夕飯食べたいねー」


お互いのスマホを突き合わせて話し合う。先輩は「この辺はね~」と言いながらスマホのフォトアルバムアプリを開いて見せた。