キミの愛情120%



「えっ!? ま、松原先輩と!?」

「……急ですね」

いぶかしげなチョコちゃんの声に冷や汗がにじむ。

普段リナは先輩のことを散々「嫌い」と言っているから、そりゃ『なんで?』だよね。


「まあ、詳しくはあとで本人から聞いて」

「……わかりました」


それきり、マルとチョコちゃんの声は聞こえなくなった。

ドッドッドッと、焦ったり緊張したりで激しく脈打つ心臓がうるさい。


「もういいよー。里菜ちゃん」


腕が緩まるのと同時に、ぷはっと顔をあげた。

すると、先輩の顔がキスできそうなくらい近くにあって、慌ててのけ反った。うわー!!


「すみませっ……じゃなくて、さっきのはなんなんですか!? 勝手に……!」

「え? ダメだった?」

「ダメに決まってるでしょ!」

「なんで?」

「な、んで……って」


そんなの決まってる。