キミの愛情120%



が、別に教室も逃げ場じゃなかった。

クラスの女子に「いつのまに」とか「あの遊び人と噂の先輩をどうやって落としたの」とか問い詰められたからだ。マルが会話に入って助け船を出してくれなかったら辛かった。

その後もリナを見に教室の前までやってくる、別クラスや2年生の女子の視線に(マルとチョコちゃんの陰に隠れて)耐えていると、昼休みに先輩が教室にやってきた。



「お昼一緒に食べよ?」



またもや教室中の女子が色めき立つ。

く、空気の読めないやつめ……。


「ふふ。松原先輩、浮かれてんねえ」

「彼女できたのがよっぽど嬉しいんじゃない。明らかに周り見えてない……いや、むしろわざと周りに見せつけてるのかしら」

「ふたりともうるさあい……」


なにやら言っているマルとチョコちゃんに見送られながら、お弁当を持って先輩の方へ向かう。

一言悪態でもついてやろうと思ったけど、目を細めてリナを見つめる先輩を前にしたら、胸がきゅんとしてそんな気は失せてしまった。


「ごめん。マルちゃんたちと食べる予定だった?」

「……別に。いーですけど」

「そ? じゃあ移動しよっか」


気恥ずかしくて可愛くない態度しかとれない。先輩は気づいていないのか、気づいてるけど気にしてないのか、ニコニコ顔でリナを見ていた。