『岸本さん、一人? よければ私たちと一緒の班になろー』
『ちょっと、あたしはあんたと一緒の班になるなんて一言も……』
『えーいいじゃん。寺橋さんも一人なんでしょ? アハハ、私も今なんか避けられてるし~……余りもの同士、これも縁じゃない? ね、どう?』
……うん。
縁だったね。すごいね。あれからずっと一緒にいるね。
あの光景を、あのとき感じた気持ちを、リナはずっと忘れないよ。
「あの日、リナに声をかけたのが二人の運のツキだから! 諦めて、リナと一生友達でいてください!」
ベッドの上で頭を下げて、手を差し出した。
ふたりはぽかんとしていたけど、すぐに小さく笑い始めて、やがてマルの「あははは」という明るい笑い声が保健室を包んだ。
差し出したリナの手に、ふたりの手が重なる。
「あははは、どゆこと?どゆこと? なんかプロポーズされたみたいでびっくりしたよー」
「え、あ、ごっ、ごめん……」
確かに、婚活番組とかでよく見るやつをやってしまった。恥ずかしい。
チョコちゃんが小さく肩を震わせながら、「まあいいわ」と言った。



