でもリナが許せないの。リナが嫌なの、こんな自分が。
誰に寄りかからなくても自分の足でしっかり立てる、そういう女の子になりたいのに。
「誰かに依存していなきゃ生きていけない自分が、大っ嫌いです」
いつのまにかボロボロと涙がこぼれていた。その場にしんと沈黙が落ちる。
汐見先輩、困ってるよね。ごめんなさい自分語りはじめたあげく泣き出して。面倒くさい女すぎる。
しばらくの間、リナの鼻をすする音だけが響いていた。汐見先輩の顔を見る余裕はなくて、彼がどう思ったかはわからないけど、少しして「そっか」と聞こえた。
「なんか、似てるね。僕と」
「……え?」
似てる? リナと、汐見先輩が?
ビックリして涙が引っ込んだ。突拍子もない言葉にぽかんとするリナに、先輩は優しげに微笑む。
リナに兄弟はいないけど、お兄ちゃんがいたらこんな目をして妹を見るのかなって思うような、そんな表情だった。



