キミの愛情120%



先輩は絵画みたいに美しい顔で、ふっと笑った。


「僕は強くてまっすぐな百合が好きだ。だから、彼女を弱くするものを僕が無くしてあげたい。そうやって百合のそばにいられたら、今まで何も興味の持てなかったこの世界も、なんだか楽しく生きられる気がする」


女の子みんなが惚れ惚れする、やさしい笑み。この世界でたったひとり、マルだけがさせられる表情で、先輩は大事そうに愛を語る。



「だから僕は、百合と一緒にいたい。彼女の人生をそばで見つめることを許してほしい。叶うならずっと、僕の近くで笑っていてほしい。……って思うんだけど、やっぱり重いよね」


先輩は自嘲するみたいにふっと笑った。

祈りのような切実な願い。高校生が口にするにはあまりに純粋で、重すぎる言葉だったけれど……リナは、馬鹿になんかできなかった。


“大好きなひとの近くにいさせてほしい”

“それを許してほしい”





「――リナもその気持ち、わかります」



汐見先輩がゆっくりと、リナの方を向いた。