キミの愛情120%



「親御さんは心配してない? 大丈夫?」

「……それは大丈夫です。リナの家、片親だし。お母さんは夜の仕事してるので」


リナのママは今、絶賛お仕事中だ。

美人で華やかで、リナの料理をいつもおいしいと言って食べてくれるママ。放任主義で、子供は勝手に育つと思ってる少し頼りないママ。


「……そう。でも、だからって女の子が一人で夜に出歩くのは良くないからね。補導されたら困るでしょ」

「わかってますよ……。でもこの辺は補導少ないから大丈夫だもん」

「……なんでそんなの知ってんの」

「ひみつでーす」


別に大した理由はないけど。

ただ中学の頃、ちょっと不安定だったときがあって。夜、よく電車に乗ってこのあたりをあてもなく歩いていた。

たまに大学生くらいの男の人に声をかけられて、一瞬だけ付き合ったりもしたけど、まあ、黒歴史だ。わざわざ話すことでもない。