『それがずっと続いたらさ、それがつまり幸せになるわけじゃん?』

『俺に構ってくれる人には、みんな幸せな気持ちになってほしい。俺ができることならなんでもしてあげたいって思う』


リナはさ、それが素敵だって思っちゃったんだよ。

カッコいいなって。

他人に何を言われても、なりたい自分を貫いて。自分の生き方を決めてて。


リナはそういう先輩のこと、いいなって思ったんだよ。



「普通の人が1人の恋人に100%の愛情を注いでるとしたら、先輩はみんなに平等に100%の愛情を注いでるんです。みんなに同じくらい注いでるから特別愛してるように見えないだけで。でも、それってすごくないですか?」


リナは限られた大切な人に愛を伝えるだけで日々精一杯なのに、先輩は色んな人を幸せにしてあげられる。ちゃんとその人自身に向き合って、愛を注いであげられる。

それってリナからしたら、すごいことなんだよ。