キミの愛情120%



「里菜ちゃんは『普段の行いの結果』って言ってくれたけどさ。俺は特別好きって気持ちがわからないから、代わりにみんな好きなふりして、愛想と優しさ振りまいて。そうやって誰かを愛してるつもりになってるのかもね」

「…………」

「中学の時、付き合ってた女の子にそんな感じのこと言われてさ。それ以来誰とも付き合ってないけど……。その通りかも」


……愛してる、つもり。

本当にそうなのかな。

そう思いながら、この人はこれからも誰かに優しくして生きていくのかな。

考えたら、それだけで胸がきゅっとつまってたまらなくなった。



「……リナ、思うんですけどぉ!」

「え?」


一歩踏み出して、先輩の方へ近づいていく。

驚く彼の目の前に立って、その顔を見上げた。



「先輩は、みんなに100%の愛情を注いでるだけだと思うんです!」



綺麗なアーモンド形の茶色い瞳が、朝日を反射してきらめく。


リナはもう知ってる。

この優しい瞳が、ゆるぎない意志を持っていつも他人を見つめていること。