キミの愛情120%



つないでいる手から先輩の体温を感じて、たまに先輩が確かめるみたいに手をぎゅっと握ってきて、そのたびに心臓がぎゅうぎゅう痛くなった。

先輩はリナの視線にようやく気づくと、当たり前みたいに優しい目をしてリナの顔を覗き込んでくる。



「……どーしたの。さっきからしゃべんないね?」



なんでこの人のこと、好きになっちゃいけないんだろう。

なんでリナは、好きって言っちゃいけないんだろう。


働かない頭で考えてみたけど、ちゃんとした理由が思いつかなかった。

……あれ? もしかして、言ってもいいのかな。



「先輩」

「ん?」

「……リナ、先輩のこと……」



口が勝手に動いて、喉から言葉がこぼれる。

先輩の目が見開かれた、その瞬間。



「――諒?」



近くで女性の声が聞こえた。

ハッとして横を見ると、女性二人が驚いた目でこちらを見ていた。信じられない、という顔で。