「ふははは……顔まっかだし……」
「ちっ、ちがうんです今のは! リナが可愛いのは当たり前だけど、でも可愛いねって言ってもらえたらまずお礼言うのが美少女のマナーっていうか!」
「あー――……ほんっっと可愛い」
空を仰ぎながらそんなこと言うからまた周囲で悲鳴があがった。リナはすでに瀕死だった。
先輩は楽しそうに笑ってリナの方を見ると、1歩こっちへ近づいてきた。
「じゃあ、行こっか?」
「……はい」
すでに心臓が止まりそうで先行き不安だけど。
クリスマスデート、スタートです。
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