僕は大豪邸に暮らしていた。

そこは海を真上から見下ろすこともでき2階のベランダには大きなプールがあった。

僕は多くの友人を招いていた。

友人は煌びやかな服装を見にまとい、ガラスで仕切られた迷路のように長い廊下を抜けてパーティ会場に来ると僕と挨拶を交わした。

プールで泳ぐ人、その光景を眺めながらお酒を片手に会話をする人、会場の食事を楽しむ人、みんながそれぞれに楽しんでいた。

僕はこの後のサプライズショーのために準備に取り掛かろうとした時、ベランダから誰かが悲鳴をあげた。

海賊が銃を持って襲ってきたのだ。

僕もみんなも必死に逃げた。

銃で撃たれた友人もいた。

僕は前後を海賊に挟まれ死んだふりをした。

すると冷たい銃口が僕の額にあてられた。

海賊はにやりと微笑むと、ドンッ!

僕は額を撃ち抜かれた。

もう助からない。

その頃ポリスが現場に駆けつけ海賊を次々に捕まえた。

僕は身動きができないままそれを眺めていた。


時計のアラームで目を覚ました。

目覚めの悪い朝だ。

いつものようにシャワーを浴びて髭を剃り着替えた。

家を出る前にコーヒーを淹れタバコを吸った。

さっきまで見ていた夢をぼんやりと思い出していた。

マンションの部屋から出て駅まで歩き電車に乗って職場へ向かった。

僕の職場は朝からバーゲンセールでもやっているかのような慌ただしさだった。

電話の音、パソコンのキーをうつ音、仕事のあれこれといった話し声が充満していた。

「課長、おはようございます」

会社の後輩だ。

出社して早々申し訳ないのですがと、先日の契約の話を相談された。

僕はOA機器販売の営業部で働いている。

僕はその相談に答えると、彼女はお礼を言い戻って行った。

課長は仕事ができる人だ。

いろんな人が僕のことを褒めてくれた。

僕もそれに応えようとできる限りのことをやった。