ちっ。さっきから由姫をじろじろ見るヤツがふえていて したうちが止まらない。

「なぁ。あの子めちゃくちゃ可愛くね?」
「話しかけて見ようぜ!」

由姫に話しかけようとしているヤツラをにらみつける。すると、
「ひっ!」
と震えてにげていく。 震えるくらいだったら由姫に近づこうとするな。今は、由姫はメガネや、ウイッグをしていないから、可愛い由姫は目立ってしまう。

俺は、イライラする心を落ち着かせようとするが、なかなか落ち着かない。

でも、そんなイライラも由姫の笑顔で一気に吹き飛ぶ。
由姫の笑顔を見るだけで、なんだってできる。
きっと由姫を一番大切にできるのは、俺だけ。そう 断言できた。

そんなことを思いながら由姫と、広場を通る。