あーこれからどうしようかな。
いままではほぼ1人だったから大丈夫だったけど、これからは何人も居るんだよな。
隠し通せるかな…


コンコン
そんな事を考えていると、部屋をノックする音が聞こえた。


兄貴もう上がったのかな?


都芽琉「はい。

舞偉「都芽琉ーちょっと良い?

都芽琉「舞偉ねぇ…⁉︎


兄貴だと思っていた俺は舞偉ねぇだと知って驚いた。


俺は急いでドアを開けた。


都芽琉「どうしたの?

舞偉「ちょっと話さない?


舞偉ねぇにそう言われた。


都芽琉「良いよ、入って。

舞偉「ありがと。


そう言って舞偉ねぇは俺の部屋に入った。
しばらくの間沈黙が続き、舞偉ねぇが口を開いた。


舞偉「都芽琉、ありがとう。

都芽琉「へ?


いきなりの言葉に俺は情けない声が出た。


ありがとう?
なんでそんな事言われるんだ?


舞偉「私達はね、仕事に追われてあの子達の面倒見れてなかったの。だからあの子達の面倒見てくれてありがとう。


舞偉ねぇはそう言った。


別に俺はそんな事考えてねぇし、親が再婚したから仕方なくやるだけだ。


なのに、まさかこんな事を言われるとは…。


都芽琉「お礼なんか要らないよ、俺の仕事は家族を支える事だから。

舞偉「そう、なら良かった。それじゃあね。


バタン
そう言って舞偉ねぇは俺の部屋を出た。


そのあとちょっとしてから兄貴が部屋に来て、俺は風呂に入って寝た。