ホームへ行き、電車を待つ。
最近コンビニで新発売されたスイーツが凄く美味しかったという話で盛り上がっていると、すぐ隣に男女2人が並んだ。
それは見るからに、カップルで。
忘れかけていた罪悪感を思い出してしまった。
「……尚樹?」
沙帆ちゃんが俺の顔を覗き込む。
「大丈夫? 疲れた?」
「ううん、大丈夫。大丈夫なんだけど」
心の中で小さくため息をついた後、「ごめん」と謝る。
「俺、沙帆ちゃんに嘘ついていたことがある」
「嘘?」
「うん。この前、塾の前で女子と会ってたじゃん? 実はあいつと付き合ってる」
「そうだったんだ? まあ、そうかなと思っていたから別に驚かないけれど」
沙帆ちゃんは唐突に話し出した俺に、「謝らなくていいよ」と付け加える。
「あの時結構悩んでいる感じだったけど、もう大丈夫?」
「ああ、うん、大丈夫っていうか、実はもう別れようと思っていて」
「そうだったんだ……」
そこから沙帆ちゃんは「あっ!」と声を上げた。
「ごめん! 尚樹!」
「え、何が?」
「私、あの時、応援するようなこと言っちゃったよね!? 尚樹の気持ち何も知らなかったのに、応援しちゃってごめんね……」
「……いや、大丈夫」
それは全然気にしていなかった。むしろ。
「それより、沙帆ちゃんと小竹って、いつから付き合ってんの?」
「え、私とひいくん!?」
「ひいくん?」
ひいくん、って、なんだそれ。そんな呼び方してんのかよ。
「なにそれ! 付き合ってないよ!?」
「え、そうなの!?」
今、“付き合ってない”って言ったよな?
幻聴じゃないよな? 俺の耳が都合よく聞き間違いなんてしていないよな?
最近コンビニで新発売されたスイーツが凄く美味しかったという話で盛り上がっていると、すぐ隣に男女2人が並んだ。
それは見るからに、カップルで。
忘れかけていた罪悪感を思い出してしまった。
「……尚樹?」
沙帆ちゃんが俺の顔を覗き込む。
「大丈夫? 疲れた?」
「ううん、大丈夫。大丈夫なんだけど」
心の中で小さくため息をついた後、「ごめん」と謝る。
「俺、沙帆ちゃんに嘘ついていたことがある」
「嘘?」
「うん。この前、塾の前で女子と会ってたじゃん? 実はあいつと付き合ってる」
「そうだったんだ? まあ、そうかなと思っていたから別に驚かないけれど」
沙帆ちゃんは唐突に話し出した俺に、「謝らなくていいよ」と付け加える。
「あの時結構悩んでいる感じだったけど、もう大丈夫?」
「ああ、うん、大丈夫っていうか、実はもう別れようと思っていて」
「そうだったんだ……」
そこから沙帆ちゃんは「あっ!」と声を上げた。
「ごめん! 尚樹!」
「え、何が?」
「私、あの時、応援するようなこと言っちゃったよね!? 尚樹の気持ち何も知らなかったのに、応援しちゃってごめんね……」
「……いや、大丈夫」
それは全然気にしていなかった。むしろ。
「それより、沙帆ちゃんと小竹って、いつから付き合ってんの?」
「え、私とひいくん!?」
「ひいくん?」
ひいくん、って、なんだそれ。そんな呼び方してんのかよ。
「なにそれ! 付き合ってないよ!?」
「え、そうなの!?」
今、“付き合ってない”って言ったよな?
幻聴じゃないよな? 俺の耳が都合よく聞き間違いなんてしていないよな?



