「俺、生徒だし、未成年だし、あの人と釣り合わないことは十分わかっている。けど、好きなんだ。本当に好きなんだ」
「わかってるよ、そんなことぐらい」
実優が顔をあげる。
「この前駅でばったり会った時も、さっきも、私、尚樹が名前を呼ばれただけであんなに嬉しそうに笑うところ見たことなかったから……わかっていたよ。あの人のこと、好きなんだ、って」
けど、と実優は続ける。
「ごめんね。わかっていても、私も尚樹のこと好きなんだ……。あの人のこと好きでいいよ。だから、私とも付き合っていてください。彼女でいさせてください。本当に尚樹のことが好きなんだよ……」
「実優、それはさすがにでき」
「お願いします」
実優が被せるように言葉を発し、深々と頭を下げる。
真夏の夜にふさわしくない、さっきとは打って変わって冷たい風が、2人の間を通り抜けた。
「わかってるよ、そんなことぐらい」
実優が顔をあげる。
「この前駅でばったり会った時も、さっきも、私、尚樹が名前を呼ばれただけであんなに嬉しそうに笑うところ見たことなかったから……わかっていたよ。あの人のこと、好きなんだ、って」
けど、と実優は続ける。
「ごめんね。わかっていても、私も尚樹のこと好きなんだ……。あの人のこと好きでいいよ。だから、私とも付き合っていてください。彼女でいさせてください。本当に尚樹のことが好きなんだよ……」
「実優、それはさすがにでき」
「お願いします」
実優が被せるように言葉を発し、深々と頭を下げる。
真夏の夜にふさわしくない、さっきとは打って変わって冷たい風が、2人の間を通り抜けた。



