翌日、塾での授業を終えて校舎を出ると、勢いよく熱風が身を包んだ。
同時に、これだけ暑いのであれば校舎の中で待っていればよかったと後悔する。
「まだかかりそうだったよなあ……」
いつもは祐樹の方が終わるのがはやいくせに、今日は珍しいぐらいかなりこってりと古田に叱られていた。
何をしたのか知らないけれど、まあ、ずっと宿題をやっていなかったとか、きっとそんなところだろう。
こんなにも暑い中、いつやってくるのかもわからないのに待ち続けるのは地獄過ぎる。
駐輪場までやってきたけれどやっぱりもう一度校舎へ戻ろうか。
そう思った時、「尚樹だ!」と聞き慣れた声が聞こえた。
「実優!?」
「塾、お疲れ様!」
今日、迎えに来るとか言っていたか? 言ってないよな? そもそも今まで塾に来たこととかなかったし。
「どうしていんの?」
「今日茉奈と遊んでいて、ちょうどさっき駅で解散したの。尚樹が塾の日だから、待っていたら会えるかな、と思って」
「……」
俺と会うのを避けているわけではなかったのか?
もうよくわかんねーな……。
「わざわざ彼女に迎えに来させるなんて、お前やるな」
生徒の見送り当番なのか、校舎の外に出ていた小竹が肘で俺を小突く。
「別に頼んでないし」
「じゃあ、わざわざ来てくれたんだ? いい彼女だな」
「なあ、お前さ」
本当は実優がいないところで聞いた方がいいということはわかりながらも、口を開く。
「お前、沙帆ちゃんと付き合ってんの?」
「どうして?」
否定も肯定もしない。
けれど、俺に向ける、何かに挑むような、少し敵意を含んだような目を見ると、やっぱりこいつは沙帆ちゃんのことが好きなんだとありありとわかった。
「……別に」
「”担当の先生”が誰かと付き合っていたら気になるんだ?」
わずかに、けれど確かに強調された響きが、苛立ちを大きくさせる。
「けど名城くんには関係ないよね。彼女いるし、そもそも生徒だし、まだ高2だし」
「うるせーよ」
どいつもこいつも、年齢差や立場のことばかり言いやがって。
いちいち言われなくても、俺が一番わかっているし、気にしてるっつーの。
同時に、これだけ暑いのであれば校舎の中で待っていればよかったと後悔する。
「まだかかりそうだったよなあ……」
いつもは祐樹の方が終わるのがはやいくせに、今日は珍しいぐらいかなりこってりと古田に叱られていた。
何をしたのか知らないけれど、まあ、ずっと宿題をやっていなかったとか、きっとそんなところだろう。
こんなにも暑い中、いつやってくるのかもわからないのに待ち続けるのは地獄過ぎる。
駐輪場までやってきたけれどやっぱりもう一度校舎へ戻ろうか。
そう思った時、「尚樹だ!」と聞き慣れた声が聞こえた。
「実優!?」
「塾、お疲れ様!」
今日、迎えに来るとか言っていたか? 言ってないよな? そもそも今まで塾に来たこととかなかったし。
「どうしていんの?」
「今日茉奈と遊んでいて、ちょうどさっき駅で解散したの。尚樹が塾の日だから、待っていたら会えるかな、と思って」
「……」
俺と会うのを避けているわけではなかったのか?
もうよくわかんねーな……。
「わざわざ彼女に迎えに来させるなんて、お前やるな」
生徒の見送り当番なのか、校舎の外に出ていた小竹が肘で俺を小突く。
「別に頼んでないし」
「じゃあ、わざわざ来てくれたんだ? いい彼女だな」
「なあ、お前さ」
本当は実優がいないところで聞いた方がいいということはわかりながらも、口を開く。
「お前、沙帆ちゃんと付き合ってんの?」
「どうして?」
否定も肯定もしない。
けれど、俺に向ける、何かに挑むような、少し敵意を含んだような目を見ると、やっぱりこいつは沙帆ちゃんのことが好きなんだとありありとわかった。
「……別に」
「”担当の先生”が誰かと付き合っていたら気になるんだ?」
わずかに、けれど確かに強調された響きが、苛立ちを大きくさせる。
「けど名城くんには関係ないよね。彼女いるし、そもそも生徒だし、まだ高2だし」
「うるせーよ」
どいつもこいつも、年齢差や立場のことばかり言いやがって。
いちいち言われなくても、俺が一番わかっているし、気にしてるっつーの。



