夢を叶えた日、一番にきみを想う

「今日の授業の説明、わかりにくかったかな?」
「……え?」
「さっきからあんまり進んでいないようだから」

翌日の授業中、沙帆ちゃんに問いかけられて、初めて自分が授業に集中していないことに気が付いた。

「あ、いや、ぼーっとしてた」
「何かあったの?」
「……いや、別に」
「そう?」

何かあったか、と問われれば、“あった”。
“あの2人、付き合ってるらしーぜ”
昨日、佑真が放った言葉が、頭から離れない。
確かに思い返してみれば、二人はよく一緒にいる。
昨日だって一緒に出勤していたし、授業終わりも何か楽しそうに話していた。
休み時間だって、二人でよく話している姿を見る。

あー、やっぱり付き合ってんのかな。いつから付き合ってんだろ。俺と出会う前? それとも最近?

信じたくないけれど、2人と仲の良い古田が言っていたというのなら、きっと本当に付き合っているんだろうな。
沙帆ちゃんは小竹のどこが好きなんだろ。
知りたいけれど、もし知って、「大人っぽいところ」とか「かっこいいところ」とか自分にないところを答えられたら凹みそうだ。