終業式が終わり、6人でお昼ご飯を食べて帰ることになり、地元の駅へ向かった。
「一緒に帰るの久しぶりだね?」
電車に乗り、横に座った実優に「そうか?」と答えると、彼女は少し不満そうな顔をした。
「最近、翔たちと帰ってばっかじゃん」
「お前だっていつもは茉奈と一緒に帰ってるだろ」
「でも、たまにはデートに誘ってくれてもいいのに」
実優は頬を膨らませる。
不機嫌な様子になんとなく面倒臭さを感じ、彼女から視線を外す。
何気なく表示されているデジタル広告を見ていると、
「あ、」
近くにあるひまわり畑の宣伝が行われていた。
昨日、花束を嬉しそうに抱きしめていた人を思い出す。
「……ねえ、聞いてる?」
彼女のことを考えていると、実優が俺の腕をつついた。
「何?」
「なんだか最近の尚樹、いつも上の空だね」
実優がため息をついてから口を尖らせた。
「……あのさ、実優」
昨日出した自分の結論を伝えようと口を開く。
「俺、」
“好きな人が出来た”と続けようとしたとき、タイミングが悪く、地元の駅へ着いたことを社内のアナウンスが知らせた。
それでも今を逃すと言えない気がして、慌てて続きを告げる。
「俺、好きな人が」
「降りよっか!」
実優は俺の言葉を遮り、立ちあがる。
「ほら、降りないと乗り過ごしちゃうよ?」
グイグイと俺の背中を押す。
タイミングの悪さに、俺は心の中で盛大なため息をついた。
「一緒に帰るの久しぶりだね?」
電車に乗り、横に座った実優に「そうか?」と答えると、彼女は少し不満そうな顔をした。
「最近、翔たちと帰ってばっかじゃん」
「お前だっていつもは茉奈と一緒に帰ってるだろ」
「でも、たまにはデートに誘ってくれてもいいのに」
実優は頬を膨らませる。
不機嫌な様子になんとなく面倒臭さを感じ、彼女から視線を外す。
何気なく表示されているデジタル広告を見ていると、
「あ、」
近くにあるひまわり畑の宣伝が行われていた。
昨日、花束を嬉しそうに抱きしめていた人を思い出す。
「……ねえ、聞いてる?」
彼女のことを考えていると、実優が俺の腕をつついた。
「何?」
「なんだか最近の尚樹、いつも上の空だね」
実優がため息をついてから口を尖らせた。
「……あのさ、実優」
昨日出した自分の結論を伝えようと口を開く。
「俺、」
“好きな人が出来た”と続けようとしたとき、タイミングが悪く、地元の駅へ着いたことを社内のアナウンスが知らせた。
それでも今を逃すと言えない気がして、慌てて続きを告げる。
「俺、好きな人が」
「降りよっか!」
実優は俺の言葉を遮り、立ちあがる。
「ほら、降りないと乗り過ごしちゃうよ?」
グイグイと俺の背中を押す。
タイミングの悪さに、俺は心の中で盛大なため息をついた。



