「沙帆ちゃん、大学卒業したら外国で働くんだって」
「だから?」
「え?」
「追いつけよ」
力強い言い方に、ハッと祐樹を見る。すると祐樹は、真剣な目で俺をみていた。
「沙帆ちゃんが世界に行くなら、お前も世界に行け。かっこ悪くても、必死でも、余裕が無くても、沙帆ちゃんを追いかけ続けろよ、諦められるまで。そうするしかないんだから」
祐樹は言い終えると、ニヤッと笑った。
「まあ、お前、沙帆ちゃんのことになるとちょっと弱気になるから、意外とすぐに諦めるかもしれないけどな」
挑発するような祐樹の言い方に、「……諦めねーよ」と返す。
そうか。そうだよな。そうするしか……ないか。
だって、このまま、
彼女が社会人になるからとか、
彼女が先生じゃなくなるからとか、
彼女が外国に行くからとか、
そんな言い訳をしたって、きっと俺の気持ちは、消せないから。
「……お前、たまには良いこと言うな」
「まあな」
祐樹は笑う。
「生まれた時から一緒だからな。まあ、お前には、不幸になってほしくないんだよ」
”幸せになってほしい”といわないところが、こいつらしいなと思う。
俺だって祐樹には、「不幸になってほしくない」というと思うから。
「それで、お前腹へってないんだろ? 雑煮、お前の分まで食ってもいい?」
「無理。やっぱり食う。急に腹減ってきた」
「なんじゃそりゃ」
祐樹は呆れたように笑った。
「だから?」
「え?」
「追いつけよ」
力強い言い方に、ハッと祐樹を見る。すると祐樹は、真剣な目で俺をみていた。
「沙帆ちゃんが世界に行くなら、お前も世界に行け。かっこ悪くても、必死でも、余裕が無くても、沙帆ちゃんを追いかけ続けろよ、諦められるまで。そうするしかないんだから」
祐樹は言い終えると、ニヤッと笑った。
「まあ、お前、沙帆ちゃんのことになるとちょっと弱気になるから、意外とすぐに諦めるかもしれないけどな」
挑発するような祐樹の言い方に、「……諦めねーよ」と返す。
そうか。そうだよな。そうするしか……ないか。
だって、このまま、
彼女が社会人になるからとか、
彼女が先生じゃなくなるからとか、
彼女が外国に行くからとか、
そんな言い訳をしたって、きっと俺の気持ちは、消せないから。
「……お前、たまには良いこと言うな」
「まあな」
祐樹は笑う。
「生まれた時から一緒だからな。まあ、お前には、不幸になってほしくないんだよ」
”幸せになってほしい”といわないところが、こいつらしいなと思う。
俺だって祐樹には、「不幸になってほしくない」というと思うから。
「それで、お前腹へってないんだろ? 雑煮、お前の分まで食ってもいい?」
「無理。やっぱり食う。急に腹減ってきた」
「なんじゃそりゃ」
祐樹は呆れたように笑った。



