夢を叶えた日、一番にきみを想う

ただ、カフェオレは買ったものの、自転車を見て自分のミスに気が付く。
……自分の分までカフェオレを買ってしまったら、片手でカフェオレを持ち、もう片手だけで自転車を押すことになる。

そもそも、止めている自転車を動かす段階で、どう考えても片手では不可能だ。
せっかく買ったけれど、飲まずにカバンに直すか。でも、それもなんだかカッコ悪いよな、どうしようかな……。

なんとかスマートにやり過ごす方法はないかと頭の中ですごい勢いで考えを巡らせていると、そんな俺に助け舟を出すかのように、沙帆ちゃんは「せっかく買ってもらったし、ちょっとお店のイートインでお話しない?」と提案をしてくれた。

「ここ、2階に大きなイートインスペースがあるでしょ。3週間ぶりだし、カフェオレ飲み終わるまでお話しようよ」

願ってもない申し出だったけれど、俺は大きく頷いた。