華のように笑う美しい蛍は、花を愛してる



華の妹は、花だった。


誰も彼も気づいていない。




『花』よりも美しい『華』がいることに

生まれたときから愛を独り占めして、生まれたときから幸せを約束されていた。




美しい容姿も儚い雰囲気も、すべてを壊してしまうほど、すべてを上回ってしまうほど、美しい少女がいる

フワ


『華』のスカートが揺れ、『花』の隣を通り過ぎる

『花』はそれに気づかず、『華』に見られていると知らない


姉妹だけど全く違う二人は、きっといつか接触する


関わってしまう。




きっと『華』は気づいている。


きっと『花』は_______