そして一週間後、校外学習の日。結論から言うと写真は撮れなかった。声をかけるタイミングを探しているうちにあっという間に時間が過ぎ、解散となってしまった。
(せっかく、あの時勇気を出して話せたのに)
泣きたいような気持ちで校門を出て下を向いて歩いていると、ポツポツと雨まで降ってきた。
(最悪)
しかし、傘も持っておらず急ぐ気を起きなかったのでそのままトボトボと歩き続けた。すると、後ろから走ってくる足音が聞こえ、雨の音が小さくなり顔にかかっていた冷たい雨の感触もなくなった。
「えっ?」
驚いて上を見ると黒くて大きな傘がさしかけられており、続いて後ろを見ると怒ったような顔の早瀬と目が合った。
(せっかく、あの時勇気を出して話せたのに)
泣きたいような気持ちで校門を出て下を向いて歩いていると、ポツポツと雨まで降ってきた。
(最悪)
しかし、傘も持っておらず急ぐ気を起きなかったのでそのままトボトボと歩き続けた。すると、後ろから走ってくる足音が聞こえ、雨の音が小さくなり顔にかかっていた冷たい雨の感触もなくなった。
「えっ?」
驚いて上を見ると黒くて大きな傘がさしかけられており、続いて後ろを見ると怒ったような顔の早瀬と目が合った。



