黒い龍は小さな華を溺愛する。


いつも常盤くんがここで伏せて寝ていた机。

爆睡していると思ってたけど、本当はちゃんと起きて、私を見守ってくれていた場所。


私はそっと、常盤くんの椅子に腰を下ろす。

そして、あの人みたいに机に伏せた。


……不思議。

こうしているだけで、後ろから抱きしめられてるみたい。


今でも……大好きだよ。



「……なにしてんの」


その声に思わず驚いて、飛び起きた。


そこには目を丸くした常盤くんの姿が。


カップラーメン片手に茫然としている。



最悪……今の見られた?


元カノが自分の席に座って寝てるなんて……。


「ご、ごめん!今すぐどくね!」


恥ずかしすぎて顔が爆発しそうだ。

慌てて立ち上がろうとした瞬間、常盤くんに腕を掴まれた。


「なんで、こういうことすんだよ」


責める声じゃない。

でも困ったような、怒っているような。

言い訳も本音も、全部言えない。