朝、目覚まし時計がなる前に目がパチリと覚めた。いつも通りの支度をして朝ごはんを家族みんなで食べる。
私の家は4人家族で弟がいる
今日は少し早いけどもう出よう。私みたいな凡人が月夜先輩と一緒に学校に行ったら月夜先輩に迷惑だと思うし
流石にまだ来てないと思うから

「行ってきます」

両親に声を掛けて外に出た

外に出ると驚いて鞄を落としそうになった。なぜなら昨日の廊下で待っていた時と同じ姿勢で家の前にあったコンクリートの壁に寄っかかってたから。

無視するわけにはいかず

「おはようございます。」

おずおずと声をかけた

「ん、おはよう早いな陽菜は」

私の方を見ると携帯をしまって反対側の手で私の手を繋いでしまった。
驚いて体がビクリと震えたが、先輩の手の温もりで落ち着いた。