1月。
私の県では市町村駅伝が毎年2月に行われる。
そのための試走に行くんだけど。
同乗者は、A高の同級生の女子二人。
2人は仲良く話してたけど、急に煌君の話になった。
「そういえば、合田。この前告白されたらしいで。」
「あー、秋ちゃんだっけ?なかなか可愛かったよね。」
「それが振ったらしいで?」
え?!可愛い子を?勿体ないー。
「何か好きな人がいるって。」
そう聞いた瞬間に。私は何故か、私だって気づいた。
何で彼氏がいるって知ってるはずなのに、未だに思ってるの!
そう言いたくなった。
あなたにそれ程まで思われる程、私は良い人間でもないのに。

