私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】




地区予選は、2時間かかる所で行われるから泊まり。




前日の最後の練習は、昼ごはんをみーちゃんと食べた後にバスに乗って出発して、私立の大学でやらせてもらう。





勿論、そこには近隣校である、A高の姿もあるわけで。




煌くんがいる。





やっと、煌くんがいるんだよね。



去年はどんなに探してもいなかった煌くんが!



凄く嬉しい気持ちになった。




私はアスリートスポーツコースで、3、4時間目の授業はスポーツIVの時間。



だから、嫌でもウエイトトレーニングをさせられて、少し腕や足がキてる。



「もう、さっきベンチにハイクリーンしたんだけど。疲れたわ。」


なんて後輩と話した。



「え、そんなのするんですか?私もアスリートコース行こうと思ってるんですけど。」

「うん、するんやん。だけど、スピードはハイクリーンでついてきてる気がする!」


そう言って笑った。



すぐ近くには煌くんがいる。




実は、煌くんに聞こえるように話してる。




本人はそんなの気づいてないかもしれないけどね?