ここまで交互に持ってきたということは!
次の大会では煌くんは裏を読んで。白を持ってくるんだろうけど。
残念!もう、煌くんは私に合わせて同じのを持ってくるってわかったから。
次かはずっと青い方のカバンを持ってくるよ。
こうやって煌くんのことをわかってる自分が、ストーカーのような気がして。
ヤバいやつな気がしてくる。
1500は、煌くんは低学年の方で出ていて。1位だった。
私は既に走り終わってたから。テントで見てたんだけど。
マネージャーに『美麗がいつも言ってる合田くんってどれ?』
って聞かれて。
先頭を走ってる人って伝えたら。
『雰囲気イケメンじゃん!美麗にしては珍しくマトモ。』
って言われた。
いつも、趣味悪いって言われてるからね。
走り終わると、煌くんは。弦之介くんという、一個下のK高の短距離の人と話してた。
話終えると、笑顔を向けて。
『それじゃ、また連絡して!』
そう言って走って行ったんだ。
あの笑顔が無くなるなんて思ってなかった。
私が居なくてもあの輝いてる笑顔は無くならないと思ってた。

