私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】




2週間後の総体の日。




私は、1500と800、マイルに出ることになった。



インターハイの時より、後輩の女子部員が増えた。





そして。私はまた煌くんに仕掛けたことがある。





それは。



私と煌くんは同じカバンを2つ持ってる。



だから、この前のインターハイは青い方だったし、その数日後の記録会では。



白いカバンを持って行った。




実は、私ね。煌くんの視線を感じてたんだ。



あー、煌くん見てるんだろうなって思ったの。




だから、今回の総体はまた青いカバンにしたの。



それで煌くんが、この前の白いカバンにしてたら。



煌くんは私のことを好きって思うことにする。













実際は。



煌くんも1500には出るから。



アップの時に時間が被って、カバンを見ると。




白いカバンを持って来てた。




煌くんってホント、私が思ってることをわかってるかのように。



難なくクリアするよね、ホントに!



だからこそ。なんで?と嬉しさと。



そこまで普通にクリアされると。



逆に疑いたくなるというか。




私のこの性格、本当にめんどくさい。