私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】




次の日はロードレース。





去年は煌くんは2.5kmで優勝できなかった。





だけど、今年はできる気がする。






何故か私は今年も2.5kmに出るってわかった。



















アップに行く途中で煌くんのお母さんにあった。



「犬飼さん!」


そう呼び止められ。



「おはようございます。」



挨拶をした。



「犬飼さんは5km?」

「はい。」

「煌なんて今年も2.5kmなのよー?」


きっと、煌くんにも考えがあっての事だ。



そう思いつつ、



「そうなんですね。」


知らない風に答えておいた。



「あ、アップ行くんだよね?呼び止めてごめんね。頑張って!」

「ありがとうございます!」


そう言って私はアップに行った。


















その後、煌くんはスタートした。



中学のユニフォームはオレンジだったけど、煌くんは青だった。



合宿か何かで貰ったのかな?







そして、煌くんはダントツで走っていた。




だけど、私は。



応援したくて。




煌くんも必死だから。きっと!聞こえないだろうと思って「ファイト!」って応援した。