お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意

「俺が社長辞任したら、いきなり会社が倒産する訳ないだろ」

「そう言うことじゃないでしょ」

私は陸との別れの悲しみをじっと堪えて、陸を説得していた。

「そう言う子供みたいなところが不安なの」

私何言ってるんだろう、そんな陸が好きなのに、どれだけ陸の笑顔に助けられたかわからない。

「二年前、俺が優里に別れを切り出したのは、親父に反対されて、従ったってことなのか」

「私はわからないよ、いきなり好きな女性が出来たから別れようって言われたんだから」
「全然覚えてない、なんで俺は従ったんだ」

「将来、社長として頑張らないとって思ったんじゃないの?」

「今だって思ってるよ、だからこそ、優里との結婚を考えたんだ」

「どう言うこと?」

「俺はいつもどうにかなると呑気に構えているだろう、でも優里はそんな俺を叱ってくれて、俺のパートナーとして最高って思ったんだ」

「陸」