お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意

「私はずるい考えが浮かび、覚えていないなら食事に誘ったらきてくれるかもと思い、陸を食事に誘ったんです」

「そうしたらうまくいったんだね」

「また、付き合うことになってすぐにプロポーズされたんです」

おばさんは私の話を食い入るように聞いていた。

「後日、陸のお父様から呼び出されて、驚くことを聞かされました、陸と私は腹違いの兄弟だと」

おばさんは驚きすぎて言葉を失った様子だった。

「二年前陸がそのことを聞かされて、別れを切り出したんです、でもあまりにもショックが大きく、陸はお父様を罵って暴れて、気を失って、気づいた時は記憶がなかったそうです」

「そんなことがあったのかい」

「まさか、また陸が私と結婚したいと言い出すなんて、思いもしなかったことにお父様は愕然としてしまい、もう二度と陸のあの苦しむ姿は見たくないと、私に話して陸と離れるように伝えようと考えたみたいです」

「優里ちゃんは大丈夫かい」

「泣きすぎて涙も枯れました」