お前を地の果てまで追いかける〜御曹司の決意

「じゃあ、それをお願い」

陸は注文して私の動きを目で追っていた。

拓さんは陸に声をかけた。

「兄ちゃん、東京からきたのか」

「はい」

「優里ちゃんとどう言う関係?」

「俺は優里と結婚したいと思っています」

「えっ、優里ちゃんは結婚しない主義だって言ってたぞ、俺も口説いてるんだが中々OK貰えない」

「優里は俺と結婚するんで、手を出さないでください」

私がかにクリームコロッケ定食をテーブルにおくと、その私の手を掴んで「優里、ちゃんと話しをしよう、何かあったならなんで俺に相談してくれないの」と詰め寄られた。

「離してください」

そこに拓さんが割って入り、私の手を掴んでいる陸の手を引き離した。

「よせ、優里ちゃん嫌がっているじゃないか」

「これは俺と優里の問題だ、あんたには関係ないだろう」

「関係あるさ、惚れてる女が嫌がってるのを目の当たりにして黙っていられるか」

惚れてる女って、拓さん何を言ってるの?

「拓さん、いい加減なこと言わないで」